それは幻のような時間だった。色々な意味で

4月29日ぶりに下北沢の地に戻ってきた。以前の時との違い、それは
全てがオリジナルであったということ。
つまり真の意味での彼らをみることができるわけだ

1曲目は彼らの代表曲とも言える「The 51st State
走っているといってしまえばそれまでだが、通常よりもアップテンポ

Shirakawaはいつものレスポールの2フレットにカポをつけて乱暴気味に弾くことでパンク的雰囲気を生み出す。ライブならではの乱暴さが逆にラウドさを生み出しこの曲本来が持つ攻撃性をより浮きぼらせるようになった。

TAKAもいつもよりも乱暴に歌い、動いた。途中でベースのヘッドに頭をぶつけるアクシデントがあったが、広くはないステージをいっぱいに使っていた。頭をぶつけるといえばギターソロが入る手前の白川もギターを持ち上げたと思った矢先にギターを頭にぶつけてギターソロのタイミングがずれたが観客は一部以外気づかなかった。

後で聞いてみると「背面ギターをやろうとして失敗した」とのこと

2曲目は新曲の「Haven't Got That One」。
51stと同様にパワーポップの側面をもつ楽曲で、曲のブレイクで
Led Zeppelinの某曲を髣髴させる場面が見られる。

MrDMの提案だというこのアイディアは曲の転換として
効果的に聴いている。CLEARの楽曲はこういう"遊び"が
ふんだんに盛り込まれている。その"遊び"の元ネタを探すのも
ライブの楽しみの一つとなっている。

他にもTMGEのアベフトシからの影響を受けたというShirakawaの
カッティングや、メロディを奏でるNMKGのベース、そしてMrDMの
力強いドラムに、TAKAの皮肉な感情がこもったボーカルによってこの曲はポップというジャンルに収まろうとしない彼らの姿勢が現れていた

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